「江戸っ子の私が農業をするようになったのは、同じ野菜でも産地によって全く味が違うことに興味を持ち、農業体験ツアーに参加したのがきっかけです。訪問先の1つが田村市滝根町の主人の農家でした。主人も東京からの移住組で、何度か手伝いに通ううち結婚することに。
ところが結婚式の前日、東日本大震災が起きました。放射線が心配で実家に留まり週末婚を1年ほど続けたあと、数値的なこともクリアし腹を決めて滝根町に移りました。移住後はトントン拍子です。近くの給食施設の厨房機器が格安で手に入り、国の復興支援事業の助成金を受けて加工工場を建てることができました」。