和田さんが代表を務めるホールアース自然学校福島校の拠点は、郡山市西部の湖南町にある築120年の古民家。高い天井の造りには、江戸時代から続く武家の風格が残っています。
「湖南町に移住できたのは、何かと面倒を見てくれた元公民館長との出会いが大きかった。古民家で暮らすには、親切な大家さんの存在も重要です。除雪しやすい川沿いにあることも、この家を借りる決め手になりました」と話す和田さん。
和田さんが提供する自然学校のプログラムは、子どもの生きる力を伸ばすように考えられたもの。「長期キャンプの中では、子どもたちと世話をしたニワトリを食べる体験をします。ニワトリを飼うためにも、広い庭を持つ家に住みたかったんです」。雪の中、和田さんは職員とニワトリ小屋作りに精を出します。