福島県浜通りの南部に位置し、太平洋に面している県内最大の人口と面積を持ついわき市で暮らす飯田さん。飯田さんは、福島に来る前は福岡県で暮らしており、実は今回が人生2度目の移住となります。いわき市に移住することになったきっかけは、いわき市出身の奥様との結婚。東日本大震災後、避難者や被災者の支援に携わる中で出会い、結婚と同時に移住を決めたそうです。これまでの仕事の関係で何度も足を運んだ浜通りですが、実際に生活するのは初めて。しかし、不便さはあまり感じないと言います。
「今までさまざまな土地を仕事の出張等で訪れたりしていますが、その中でもいわき市は気候的に一番住み心地がいいですね。夏はそれほどクーラーを使わないし、冬は雪もほとんど積もらない。街のキャパシティも“ありすぎず、なさすぎず”ちょうどいいと思います」
加えて、特急を使えばいわき市から東京まで片道約2時間というアクセスの良さも魅力だそう。都内で働きながら、週末をいわき市で過ごすといった二地域居住にもぴったりと太鼓判を押します。
「完全に定住するのはハードルが高くても、二地域居住や二地域活動なら試してみたいと思う人はいるはず。僕が関わっている『江名(えな)の町再生プロジェクト』でも将来的には二地域居住を進めていくつもりです」